参議院議員選挙

明々後日は、参議院議員選挙があります。
でも、この行方はかなり見物です。
世論調査では、自民党支持率が低く、民主党が伸びているという状況。
このまま行くと自民党過半数割れする勢いです。

そうなると、橋本龍太郎のように、責任を取って総理辞任となるわけですが、辞任する必要はないという意見も出ているんですね。
でももし、今の内閣が崩壊した場合、次の総理として有力視されているのが麻生太郎です。
あの漫画好きの外務大臣ですね。
でも、その大臣も先週に失言をやっているので、難しい状況です。

自民党社会保険庁を解体するとか、保険料を全額返すと言っていますが、実際はどうなんでしょうか。
それに消費税の増税もするようですし。
中途半端にやりそうな気がするんですよね。
郵便局も民営化することになりましたが、実際は完全民営化ではなく、政府が株を持っているという状況なわけですから。
野党側は年金通帳の導入を検討しているようですが、それが実現するかどうかも微妙です。

なぜかというと、今の国会は自民党独裁体制になっているからなんですね。
衆議院参議院、どちらが権限が強いのかといえば、当然衆議院です。
それで、その衆議院議員はあの郵政解散後の議員でできているので、480人いる議員のうち300人以上が自民党ですからね。
今やっているのが衆議院選挙なら、今の内閣は崩壊するのが明らかですが、最低でも衆議院が解散されない限りは、
2009年9月まではこの状態が続くわけです。
その状況を利用して、法案を強行採決しているわけですから、参議院選挙で変わるかどうかというと微妙なわけですね。

今回の参議院選挙で選ばれるのは121人。
与党が過半数を取るには61議席以上取らないといけないわけですが、40議席ぐらいになるのではないかといわれています。
でもどっちが勝っても、衆議院議員があれですから、自民党が優位になることは変わりないわけです。
かといって、民主党が勝っても政権交代をするわけでもないし、消費税導入をするみたいなことを言っていましたし。
結局どちらが政権を取っても、今の政治は大丈夫なのか不安があります。

社会保険料は上がっていますし、医療保険も上がっていますし、今度は消費税まで上がると経済格差は広がるばかりです。
憲法改正がどうとか、国民投票がどうとか言う前に、年金や消費税とかの目の前の問題を解決することが先でしょう。
そして、演説で悪口の言い合いも辞めてほしいですね。
野党は「自民党は○○だ!」、「自民党には投票しないでください」と言っていれば、安倍さんも反撃に出て「民主党は口先ばかりで○○……」と
自分の感情をそのまま有権者にぶつけても意味がないだけです。
討論番組で、意見がヒートアップしているだけの、感情論の演説になっているような気がします。

住みやすい社会というのになるのはいつになることか、有権者は見守ることしかできないのが現状なわけです。
今度の選挙では、社会なんて変わるわけがないと悲観的な見方しかできないわけですが、自民と民主のどちらが勝つのかは見物です。