退陣の次は入院……

昨日退陣したと思ったら、今日は入院となっていました。
やっぱり、ストレスみたいなのが相当たまっていたようですね。
一ヶ月間は点滴で乗り切っていたと言っていましたから。

ところで、総理大臣というのは激務というのがあります。
あの橋本龍太郎やその前の村山富市も総理大臣になった当時は、同じように点滴していたり、会議室の椅子で仮眠を取っていたりしていたようです。
安倍さんの場合は、体調不良に加えて、不祥事の問題で体だけでなく相当な精神的なダメージを負っていると思われます。
さて、今日から総裁選に立候補した何人かの人は、このことを知っているでしょうか。
そのときの激務の辛さを考えると小泉さんが拒否した理由というのもわかります。

昨日の日記キーワードで、次期総裁が有力な麻生太郎を見ていると家系がすごすぎます。
祖父が吉田茂で、ひいひいおじいさんは大久保利通、そして妹は皇室の人と結婚。
安倍さんも祖父が岸信介ですが、麻生さんの場合は、日本の歴史に名前を残している政治家が二人もいます。
一人は明治維新の功労者で、初期明治政府の中心人物、もう一人は戦後復興の功績を残した人物。
単なる漫画好きな政治家だと思っていたら、家系がすごいだけでなく、麻生財閥のトップもやっているようです。
麻生さんが総理大臣になったら、意外に知られていないこのことも報道されると思います。

ある人のブログで、アメリカだったらすぐ総選挙でしょうねとありましたが、気になって調べてみました。
国が違うだけあって、日本とは別の方式を取っているようです。
日本は、三権のうちの国会と内閣がくっついている議院内閣制で、アメリカは完全に三権が独立しています。
つまり、それぞれ独立しているので、大統領権限で議会を解散することもできないし、逆に議院も大統領を辞めさせることができないようです。
日本だったら、内閣は国会に対して責任を負わないといけないので、総理大臣も議員もお互いを辞めさせることができます。
(ただし、参議院は解散できません)
それだけでなく、大統領が不祥事をやらない限りは議院から追求されることもないというものです。
もし、日本が大統領制だったら、安倍さんも国会で大臣の不祥事をあれこれ追及されることもなく、あそこまで心身が疲れることもなかったというわけです。

そして、大統領が辞めた場合、大統領選は行われません。
大統領選は四年に一回しか行われないからです。
じゃあ、後継者はどうなるのかというと副大統領が大統領に昇格します。
実際、ニクソン大統領が不祥事を起こして大統領を辞めたときに、副大統領のフォードが大統領に昇格しました。
そして、次の大統領選挙まで大統領として就任することになります。

面白いのは、大統領も副大統領も辞めた場合です。
そんなことはアメリカ史上今まで一度もありませんが、そのときは、下院議長、上院議長国務長官、財務長官の順で大統領になるようです。
だから、大統領制の場合は、後継者が既に決っているので、今の永田町みたいに後継者で揉めることはないわけですね。

ちなみに、日本にも副首相というのがあります。
それが内閣官房長官です。今は与謝野さんが就任しています。苗字からわかるように俳句の与謝野晶子の子孫に当たる人です。
総理大臣が外国にいて指示を出せない場合、この内閣官房長官が総理大臣の仕事を代行するようです。
今は安倍さんがダウンしていますので、今の政界は実質的に与謝野さんが行っていると思われます。
でも、次の総理大臣が決って国会で任命されるまで、まだ今の内閣は続くわけですから、これ以上不祥事は起きて欲しくないですね。
そして今は、安倍さん自身に未納問題の疑惑が浮上しているようです。

次の総理大臣が決まるまで、あと一週間。
麻生さんと福田さんの一騎打ちになるようですね。
誰が就任するのか既にわかっているような気もしますが、静かに様子を見守りたいと思います。