20世紀少年を完読。

先ほど、「20世紀少年」を全巻読破しました。ここまでで2日間、かなり疲れました。
感想を言うと「すごすぎる」の一言です。
最初は小学生の秘密基地というどこにでもありそうな出来事なのに、それがスケールのでかいものになっています。
最終巻で「ともだち」の正体も明らかになっていましたし、これはこれでいいような気がします。

でも、22巻であの終わり方は中途半端ですね。例えると「ヴァンパイア騎士」の最終回とほぼ一緒の終わり方です。
一応決着は着いていますが、ああいう終わり方は……
続編の「21世紀少年」で補完されていたので、それはいいとしても、映画版もああいう中途半端に終わらないか心配です。

ちなみに、「ともだち」の団体はオウム真理教と似ているところがありますね。
細菌兵器を作っていたり、浮いて見せたり、洗脳教育を行っていたり、日本の主要な場所をテロ攻撃したり。
元ネタは、たぶんそこから来ていると思います。
それから、「絶交」というのもあります。オウム真理教でいう「ポア」と意味は同じです。
内部の人間を殺害するところも同じですね。

今日は第二部の途中から読みましたが、15巻で第二部が終了しています。
第二部は本当に冒険漫画って感じがしました。読み終わってみても、第三部よりも第二部のほうがいいですね。
カンナたんハァハァなところも含まれています。

これ以上書くとネタバレになりそうなので、できるだけわからないように書きますが、第三部は疾走感が緩いというかそういう気がします。
小学校のときの回想シーンが多すぎるせいかもしれませんね。
「ともだち」の正体も誰にもわからないところで密かに本人に言っていましたし。
ちなみに正体がわかったときは、本当に驚きました。自分が予想していたのとは、別のところからになっていたからですね。
これは上手いと思います。
しかも伏線もちゃんと後になってから上手く機能していましたし。未回収の部分も多くあったりします。

不満を挙げるなら、第二部と第三部の間に何があったのか時代背景にもっと触れて欲しかったですね。
以下、空白の部分はネタバレのため、伏字にしています。
どうやって、「ともだち」はせかいだいとうりょうになったのか意味不明ですし、「ともだち歴」って何やねんって思いましたし。
それなのに、なぜか国連は生き残っていますし。
「ともだち」はSPがついていてもおかしくないのに、なぜか一人で出歩いていますし、その割には防弾チョッキのような装備はしていませんし。

今公開中の第一部を地上波で放送したら、たぶんハマる人が増えると思います。
第二部は半年後に公開のようですし。ちなみに第二部は巨大施設が数多く登場するから、それだけで制作費はかなりの額があるかと思います。
それでも、原作に忠実になるのか、それとも少し変えるのか。第二部は5巻〜15巻まであるから縮めないと枠に納めるのは無理なところがありますし。
今は読了したときの余韻に浸りながら、映画が地上波で公開されるときを待とうと思います。