内閣総理大臣ファイル

この前、こんな本を買ってみました。
ちなみに「歴代天皇File」という本も持っていたりします。
これは、初代の伊藤博文から現在の鳩山由紀夫まで載っています。

近代の日本史好きにはたまらない本ですね。
そして、自分も知らない歴史の裏側が見えてきます。
中学・高校の歴史の教科書にはないものがありますね。

興味あるのは戦時中の内閣です。
今までは犬養毅が暗殺されたことで政党政治が終わり、そこから後は軍事政権になって第二次世界大戦になっていったという
軍事政権の暴走だと思っていましたが、実際は全く違うものでした。
暴走していたのは関東軍で、内閣総理大臣は軍の操り人形だったというのが事実です。
総理大臣も戦争を強行するイメージがありましたが、実際は戦争を起こさない穏健派が多く、
この人だったら軍の暴走を止められるんじゃないかという期待で、軍のお偉いさんの戦争を嫌う人が総理大臣になったようです。
あの東条英機も太平洋戦争には反対して、アメリカと交渉しようとしていたというのは驚きました。
結局、アメリカが宣戦布告して太平洋戦争にならざるを得なかったというのが真実です。
アメリカの身勝手さは昔から変わっていないということですね。

戦争終結直前の内閣は鈴木貫太郎ですが、この人は77歳で総理大臣になっています。
この人も軍人ですが、天皇侍従長をしていて昭和天皇から頼まれてなった人です。
しかも、ミッションが太平洋戦争を終結させることです。
終戦のときに自分の役目は終わったという理由で総辞職したわけだから、ある意味かっこいい総理大臣といえます。

さて、その戦争時の内閣でもイケメンで人気が高い内閣というのがいました。
それが近衛文麿です。軍人じゃなくて公家の人ですが、45歳で長身イケメンで歓迎されたという人です。
でも、日中戦争が悪化して関東軍の暴走も止められずに、安倍さんのように政権を投げ出すという事態をしています。

もう一人が米内光政です。この人は逆に軍人ですが、ヒトラームッソリーニの軍事同盟を拒否した人です。
この人もイケメンですが、人気の高さは人望があったことですね。天皇さえも一目置いていたようです。
でも、陸軍の策略で総辞職に追い込まれてしまった人です。

こういう内閣総理大臣がいて今の日本が作られていたわけですが、その裏には教科書には載っていない隠れた裏側があります。
その裏側を知ったほうが、日本史に興味が出るきっかけにもなりますので、興味のある人は一度どうぞ。