サンドウィッチマンのコメントに共感。

未だに報道特番が続いていますが、日テレだけは7時から「火曜サプライズ」、「さんま御殿」と通常放送を始めました。
普通なら「不謹慎!」と思うかもしれませんが、個人的には不謹慎とは思っていません。むしろ、それでいいと思っています。
そういう考えになったのは、サンドウィッチマンのコメントがきっかけでした。

ネットニュースで見ましたが、サンドウィッチマンは2007年のM−1王者です。
宮城県気仙沼でロケ中に地震に遭遇し、間一髪のところで津波の被害から逃れることができたようです。
テレビでコメントしたことは、「津波の映像や被害を撮るのはどうだっていい。撮るなら、避難所を映して欲しい。安否がわからない人が大勢いるんだから、その人が映ることで安心する人だっているんですから。名前だけでもいいから、一人でも多く出して欲しい」

これには、共感しますね。避難所を映すことで、未だに安否が分からない人がその中に映っていたら、家族、知り合いの方は安心できます。
津波の映像、地震の被害映像、原発も含めて、みんな知ってるから、どうでもいいのです。
それをテレビで報道するのは、画面の端に字幕のみで足ります。詳細な情報はNHKだけでいいはずです。被災者はNHKしか見ていません。

これを不謹慎と思う方がいるかもしれませんが、不謹慎かどうか決めるのは被災者の人であって、我々ではありません。被災者でない我々が「不謹慎だ!」と言っても、何の意味もありません。
そういう意味で、今まで書いてきたフジテレビも含めて不謹慎なことは、本当に不謹慎なのか一から考え直すきっかけにもなりました。

他にも「テレビあるなら、子供の人もいるからアニメを流すとかして欲しい」とも言ってました。
被害の映像を流して、不安感を感じるよりも、娯楽を放送して落ち着かせたり、安心感を与えたりですね。
バラエティーもその一つです。
ふと、NHK以外のチャンネルを回すと、バラエティーをやっている。それを見て楽しんでくれることで、避難所の被災者の方を元気づけることもできます。
確かに、それは言えます。実際に地震を経験した人が言ってることですから、説得力がありました。
あと「避難所にヘリを飛ばせるなら、取材をするだけじゃなくて、救援物資を一緒に運んで欲しい」ともコメントしていました。
実際にそんなことをしたら、混乱するだけかもしれませんが、一人でも多くの人が助かるのも事実です。
日テレが通常放送に踏み切ったのも、このサンドウィッチマンのコメントを受けてのことだと思われます。

自分が考えてることと被災者の方が考えてることには、どうしてもズレが起きています。
食料が足りていない、毛布が足りないと問題はありますが、被災者でない自分は、募金をするか節電する以外は何もできないのが現状です。
テレビ局も、何が被災者のためにできるのか考えた結果、通常放送放送をして、被災者の人に楽しんでもらうと考えたのだと思われます。

それを考えて、通常放送に戻すことは、本当に不謹慎なことなのか。もう一度考えて欲しいと思います。
テレビ局に必要なのは、地震の正確な情報と娯楽の提供だと思います。