ネットでは「君が代」

サムゲタンに続いて、卒業式で国歌斉唱をしないことが話題になっている「さくら荘のペットな彼女」。原作には、国歌斉唱の文字があるようですし。
私立だから、国歌は流さないということでしょうか。大学は私立を卒業していますが、卒業式で国歌斉唱はありませんでした。
高校は公立でしたが、卒業式で国歌斉唱はありました。そして、「やめてください」という先生は必ず一人はいます。

さて、この「君が代」。この歌詞の意味を知っている人は、どれくらいいるでしょうか。
君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」
で、この歌詞の意味は?
実は、高校まで意味は全く知りませんでした。高校の担任が古典の先生で、そのときに歌詞の意味を教わりました。

君が代」は、五・七・五・七・七の短歌です。「君が代」の「が」は、現在では「の」という意味で、代は、時代、世代を意味します。
君が代」は「君の治める時代」という意味になります。
で、この君が、天皇を指しているからというのが、反対派の意見。賛成派は、君とは国民を指しているという意見。賛成派の意見、苦しすぎです。
いっそのこと、「君が代」ではなくて、「民(たみ)が代」にしてしまえば、こんな争いなんて起きないんですけどね。

話が逸れました。
「千代に八千代に」は、千年、八千年という意味なので、「君(主君/国民)の治める時代は、永遠に(続いていく)」になります。
「さざれ石」は、目に見えない小さい砂粒が集まって石になるまでという意味です。石になるまで、何十年もかかりますので、そこまで、君(主君/国民)の治める時代は続くと。
「巌となりて」は、その石が集まって岩になるまで。これも何百年とかかるので、そこまで続くと。
「苔のむすまで」は、その岩に苔が生えるまで。これも時間がかかるので、そこまで続くです。

実は、この「君が代」には、元ネタがあります。古今和歌集の中にある、作者不明の唄に、これとほぼ同じのがあります。
この唄を詠んだ人はテンションがハイになって、主君がいかにすばらしいかを、オーバーリアクション気味に誇張したのだろうと思われます。
君が代」は、すばらしい主君(内閣総理大臣)が治める時代は、永遠に続いていくという意味の国歌ということにしておきたいです。昔の人の格言みたいな歌詞ですね。
そんなすばらしい主君に、あべし!はなれるのかという期待もありますが。